というわけで待ちに待ったSurface Pro 3が発売したので、
ボーナスからお金を頂戴しちゃいましたよ。

なんか「N-trigじゃ微妙」だの「排熱がファンなのがちょっと」だのいろいろ言われてましたので
一回キャンセルしちゃいましたが、そういうのは自分で使ってみてなんぼの人柱精神で再注文ですよ!
そんなわけで早速使ってみましたが、
例によって絵描き目的の人のためのレビューがあんまりないので、
こちらに習って私も書いてみよーかなと思います。(絵下手なのに!)
■準備
輸入して買った方がいらっしゃって、私もここを参考にしたので正直ここ見てくださいってかんじですが、私の方でもやったことだけ書いときます。
▼インストール関係
・WindowsUpdate(ファームウェアのアップデート)
・N-trig用のWinTabドライバのインストール
・untouchのインストール
これと、あとペイントソフトです。
WinTab APIのドライバとTabletPC APIのドライバ両方試すために、
SAIとクリスタをインストールしました。
(ていうか持ってるソフトがこれしか無い)
▼ペンの設定関係
・ペン長押しによる右クリックを解除
これが必須です。
解除しないと、筆圧を完治してから0.1秒くらい「右クリックになるかも」待ちになって、描画されないです。ていうかこれをやらないで撮影してる海外の動画もあったりして、そりゃ追従遅くもなりますよ、と思いました。
・ペンフリックの無効化
余計な機能が立ち上がってきたりするので必須です。
・視覚的フィードバックの無効化
これは見た目の問題ですけど私は解除してます。
やり方は全部こちら参照のこと。(ひどい
■実践
とりあえずクリスタで殴り描きしてみました。がしがし。

なんか問題なさそうです。
膝に抱えながらかけるので適当にガシガシかけて便利です。
特に熱くなることもないです。
ですが絵描きさんは他人様の感覚を文字で聞くよりも「いいから描いてるとこ見せろ」だと思うので、動画で撮ってみることにしました。
▼SAIでラフをクリンナップしてみる
ラフのクリンナップ。これはWinTabAPIです。
すいません、さすがにラフから撮影するの恥ずかしいのでラフまでは終わってる前提です_ノ乙(、ン、)
もちろんラフもSurfacePro3で描きました。
撮影に微妙に失敗して、定点で撮ってる箇所より上のほうで見切れながら描いてますごめんなさい・・・。
でも見ればわかると思いますけど、追従も筆圧も問題ないです。
Cintiqで描いてる時と別に違いを感じられないです。
(私が絵が下手なだけというのもありますが)
untouch(タッチ操作の一部を無効にするツール)は念のため作動させてますけど、正直起動してなくてもきちんとパームリジェクションが効いてるので、保険くらいのレベルです。
ちなみに描画と一部の操作以外は青歯のキーボードショートカットでやってます。
タブレットだけでも描けるけど、やっぱりキーボードないと厳しい感じ。
あ、ちなみにオプションで「クリックされたとみなす最小筆圧」を0から5に上げてます。
私はこれでヒゲがほとんど出なくなりました。
あと私の鉛筆の持ち方がひどいのは気にしないでください・・・。
▼SAIでペン入れしてみる
続いてペン入れ。
すいません、筆圧切りました(:3 _ )=
ていうか私、筆圧ありでペン入れしたこと殆ど無いので・・・。
(昔はパスでペンいれしてた)
とはいったものの、ここで見てもらいたいのは筆圧よりは線のブレのなさかな。
目とかかなりゆっくり描いてますけど、ガタガタする印象はありませんでした。
ゆっくり描いて線が汚くなるのはむしろタブレットの表面がツルツル過ぎて抵抗がないからです。
サラサラな保護フィルムとか貼ればこのへんは解消すると思いますが、ワコムタブレットはペン軸を変えることでこの辺を解決したりできるので(爪楊枝突っ込むのとかおなじみですね)、それができないN-trigのペン軸はちょっと微妙かもしれません。
▼クリスタでペン入れしてみる
TabletPC APIの方でも試さないとなので、クリスタでペン入れです。
こっちは筆圧ありです。
マンガ描いてる人は参考になるのかな・・・すいませんマンガ描かない人で_ノ乙(、ン、)
いずれにしろ、特に問題ないんじゃないのという感想です。
例によってタブレットがツルツルすぎるのが悩ましい。もっと抵抗がほしい。
クリスタのいいところは、「タッチ」と「ペン」が同じクリック扱いではないということですね。
(これはTabletPC APIの特徴なのかな?)
ペンでは描画、指では描画されず、ピンチイン・ピンチアウトで拡縮、スワイプで紙面の移動とか、そういうタブレット的な操作が備わってるのが良いです。こっちは慣れるとキーボード要らないのかもですね。(私はこれが初めてのクリスタなのでよくわかってない)
■総評
「N-trigとかwwwww地雷wwww」とか私も最初思ってましたけど、こういうのは食わず嫌いは良くないよね、と思いました。
ただ、もう隅から隅までCintiqで絵の仕事してる人は、そのワークフローを崩す必然性がまるで無いので、買う必要ないと思います。だってそもそも自宅が仕事場でそこでしか絵描かないならずっとそこでいいじゃんと思いますし。このサイズのタブレットで絵描き目的となると、それこそ「どこでもとりあえず描ける」がメインの使い方になると思いますが、それは立派に果たせてると思います。
人それぞれ、自分の求めるクオリティがこのタブレットで実現できるかなんて、その人自身が何十時間も使わないとわからないですけど、少なくとも私は、たとえば出張先で絵作業しないといけないみたいな事になった場合(今はそんな状況ないですけど)、これだけあればこなせるなと感じましたよ。
作業環境が確立してる人:不要
初めての液タブな人:一見の価値ありだけど価格的にCintiq13HDの方が後悔しない
ペンタブレットだけど液タブがほしいという人:価値あり
外でも液タブで作業したい人:価値あり
な感じです。
ちなみに画面のアスペクト比は3:2がやっぱり抜群でした。
他のタブレットもこれに追随して全部3:2になっていくといいんじゃないかな!
■おまけ
私は未だにPhotoshopはCS2というレガシーな環境なんですが、
ためしにSurfacePro3にインストールしてみたところ、ペンによるクリックの操作を一切検知してくれませんでした。
(よりによってホバーは検知する)
CS5かCS6以降~CCじゃないとダメぽいですね。素直に諦めました。
(そもそももうPhotoshopは仕上げ中心で、これで絵を描く時代でもないと思いますのでアップデートする気もないです。デザインはCS2で全然できるし・・・。)